最近はスポーツタイプの自転車で通勤・通学する人が少しずつ増えてきました。
原因としては若者の車離れ、駐車場の確保が困難、高騰するガソリン代の問題もあります。
中にはインフルエンザやコロナウイルスに対しての感染予防対策、そして健康増進の一環として、といった方もいるはずです。
クロスバイクとは言え、走行スピードはかなり出ます。
道路交通法の改正に伴い、車道を走らなければいけないケースも多々あり、道路上の危険から自分を守るためにも、やはりヘルメットは必要だと言えます。
本日の雑談
クロスバイク程度のスピードならヘルメットなしでも大丈夫そうですよね?
ヘルメットは身を守るためのもの。どんな自転車であっても絶対必要です!
ヘルメットをつけないことが法律違反になるの?
小さいころに親や学校の先生から「ヘルメットはきちんとかぶりなさい」と言われました。
法律で決められているからこそ、ヘルメットが必要なんだと思っている人も多いはず。
そこで、本当に法律で決められているのかを確認してみました。
「法律」「条例」の違いを深く考える必要はありません。どちらも広義の法律と考えておけばいいです。
児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
道路交通法(第63条の11)
自転車利用者は、反射材、乗車用ヘルメットその他の交通事故を防止し、又は交通事故の被害を軽減する器具を利用するよう努めるものとする。
東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例(第19条)
「努めなければならない」とはどういう意味なのですか?
努めなければならないっていうのは「努力義務」と言います。
努力義務というのは、あくまでも「努力しなさい」ということです。法律の条文の強制力はありません。
だから「しなかったら即違反、できなかったら即違反」ということにはなりません。
結論を言ってしまうと、ヘルメットをかぶっていなかったとしても、即法律違反ということにはならないのです。
ヘルメットの価格帯について
ヘルメットの値段はけっこう高いんですか?
値段はいろいろあるけど、実は意外とそんなに高くないんですよ!
ヘルメットは使用目的だとか性能によって値段は、結構広く設定されています。
OGK KABUTOというブランドのエントリーモデルRECTであれば7,000円くらいで買えます。
高すぎず、安すぎず、ビギナーとしては買いやすいヘルメットもたくさん販売されています。
たった数千円で自分の身を守ることができるかもしれないと考えたら、やっぱりヘルメットは付けるべきです。
子ども向けのヘルメットでは、NUVOLEというブランドも有名です。
これらは値段が安いから品質が悪いとは言えないものです。きちんと安全規格も満たしている正式なヘルメットです。
ただ、がっつりレース向けのヘルメットになると値段もぜんぜん違います。
通勤・通学のみの使用であれば、ここまでのものは正直必要ありません。
ヘルメットの安全規格について
安全規格がたくさんありすぎて分かりにくいですね。
規格について少し調べてみました。
- SG(一般財団法人製品安全協会)
- JCF公認・JCF承認(日本自転車競技連盟)
- CE
- CPSC(アメリカ合衆国消費者製品安全委員会)
- SNELL(スネル記念財団)
- ASTM(ASTMインターナショナル)
これだけたくさんの規格があるので、どれを選んだらいいのか分からなってしまいます。
今回はクロスバイクに乗るときのヘルメットについての記事になりますので、スポーツ自転車ということでJCFの規格を選ぶことをオススメしておきます。
さきほどの規格ごとに品質検査の方法は異なります。
どれが優れていて、どれが劣っているといったこともありません。どの規格であっても一定の品質はクリアしています。
【本記事のまとめ】やはりどんなタイプの自転車であってもヘルメットは必要だと言える
スポーツバイクの入門とも言えるクロスバイクであっても、力強く漕げば時速30km/hくらいはかんたんに出すことができます。
下り坂になれば40km/hを超えるケースもあります。
穏やかなポタリングを楽しむコンセプトのクロスバイク、Calamita ciaoであってもそれなりの最高速度に達します。
やっぱりヘルメットをかぶらないのは危険な行為だと言えます。
ちょっとしたことで大事故にもつながる危険性があることを忘れてはいけませんね。
この規格だから、ぜったいに安心というヘルメットなんてありません。
規格はあくまでも、1つの目安にして選ぶといいです。
高いヘルメットを何年もずっと使い続けるより、それなりの品質のヘルメットを定期的に買い替えた方が安全性は高いと言われることも覚えておくべき知識です。
ヘルメットの着用はあくまでも努力義務です。
通勤で使うのは恥ずかしいかもしれませんが、やはり安全面では必要です。
現在は努力義務であっても、法改正次第で「義務化」される可能性があることも忘れてはいけません。