車のタイヤは唯一、路面と接するパーツです。思わぬトラブルを避けるためにも、日ごろから状態を確認しておく必要があります。
本日はとくに難しいことではなく、トラブルになる前に知識がなくてもできることを紹介します。
よくAmazonなどでも売っているものですよね?
使い方は拍子抜けするくらい簡単ですよ!
本記事の内容
✅タイヤ溝測定ゲージについて
✅どんな種類があるの?
✅測定ゲージの使い方
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は運転歴20年を越えるドライバーです。
過去の愛車は軽バンからスポーツタイプまで幅広く、趣味はモータースポーツです。
観るだけではなく、自分でハンドルを握るのも大好きです。一時期は鈴鹿サーキットを中心にレーシングカートのレースに参戦していたこともあります。
僕自身はメカニックではありませんので、知識がなくてもかんたんにできることを紹介します。
タイヤ溝測定ゲージについて
名前のとおり、タイヤの残り溝を測定するための器具です。
デプスゲージなどと呼ばれることもあります。ちなみに、「depth」は「深さ」を意味する名詞の英単語です。
Amazonなどで調べると、デジタルのもの・アナログのもの、2種類あります。
メリット | デメリット | |
アナログゲージ | ・電池切れに悩まされない ・ランニングコストは不要 | ・目盛りを読むのが面倒 ・測定にひと手間かかる |
デジタルゲージ | ・楽に測定が可能 ・数字表示で見やすい | ・電池交換が必要になる ・故障や誤差に対して鈍感 |
一般公道でふつうの走り方をしている程度であれば、タイヤ溝測定ゲージは正直必要ありません。
片磨耗していたり、ワイヤが出ていれば見た目ですぐに気づくことができますし、スリップサインを見ればタイヤのライフは一目瞭然です。
だから、タイヤ溝測定ゲージはサーキットを走るような人向けの商品だといえます。
もちろん、タイヤのライフ自体はタイヤを見ればすぐに分かることです。
✅これくらい溝が減ってしまったけどあと何周くらい走れるかな?
✅これだけタイヤが減ってしまうとタイムは出にくい?
✅タイヤの状態は大丈夫?
✅これくらい偏摩耗が起きてしまっているのでセットはどうしよう?
などといったタイヤの状態(残り溝)を知るために必要なツールがタイヤ溝測定ゲージなのです。
溝の深さを知ることで、表面もチェックでき、全体的な状態が把握できます。
アナログゲージ派?デジタルゲージ派?
測定ゲージには2種類あります。自分自身の嗜好で選べばいいだけです。
電池交換の手間はかかりますが、スピードや効率重視であれば『デジタルゲージ』を。
測定の手間はかかりますが、工具を触る楽しさや味があるのが好きであれば『アナログゲージ』を。
そんな選び方で問題はありません。
僕自身はアナログゲージを選びました。
とくにこだわりが強かったわけではありませんが、自分でやることに苦痛を感じなかったためです。
説明書を見なかったとしても、タイヤの溝に対してゲージを差し込むくらいの使い方は想像できる人の方が多いはず。
あとは2つ付いている目盛りの読み方だけではないでしょうか?
アナログゲージの使い方
ゲージには説明書が添付されています。
ただ、使ったことのない人には目盛りの読み方が少し分かりづらいです。
少なくとも僕にはすぐ理解ができませんでした。
溝の深さを測ること自体はとても簡単ですので、実際に測定してみます。
写真のタイヤは一日スポーツ走行をしたタイヤ(です。
フロントタイヤはステアリングを少し切った状態で測定した方が、フェンダーに干渉しないので楽に測定できます。
一方、リアタイヤはタイヤの向きを変えられませんので、いいポイントを見つけて測定する必要があります。
ローダウンしていたり、フルエアロを装着した車両のリアタイヤはジャッキアップしないとかなり測定しづらいです。
タイヤの溝の部分にゲージを当てます。
当然ですが、タイヤのトレッド面に対して垂直に当てないと正確な数値を測ることができません。
目盛部分をタイヤに当たるところまで押し込みます。
押し込んだところで目盛りを読むだけです。
目盛りの読み方が特殊ですので、説明書にも目を通すようにしましょう。
真ん中の動かせる部分に付いている目盛りが主尺、右側の動かない部分に付いている目盛りが副尺です。
①副尺の「0」が指す主尺の値を読む:0.6㎝(6㎜)
②副尺と主尺の目盛りが一致する副尺の値を読む:これが分かりにくいのです
分かりにくい部分を拡大してみてみます。
じっと見てみると、主尺と副尺の目盛りが合致しているように見えるのは3ヶ所でした。
- 主尺が「0.6」、副尺が「0」
- 主尺が「2.3」、副尺が「9」
- 主尺が「2.5」、副尺が「10」
デプスゲージに慣れていないせいもあるのでしょうが、正直分かりにくいです。
ただ、パッと見は、主尺が「2.3」、副尺が「9」の目盛りのところが一番一致しているような印象です。
その場合だと、0.6㎝(6㎜)+0.9㎜となるため、残り溝は6.9㎜となります。
【本記事のまとめ】デプスゲージは自分の好みに合ったタイプを使って事前のトラブル防止を
本日はタイヤ溝測定ゲージ(デプスゲージ)を紹介しました。
日常的な点検として毎回、ゲージを使って溝の測定をする必要はありませんが、サーキットでのスポーツ走行やワインディングを控えている場合や走った後は自分で測定することをオススメします。
タイヤの減り方を目で見て理解することで、思わぬトラブル防止に繋げることができます。
また、偏摩耗が見られる場合はセッティングの変更やタイヤのローテーションを行うようにしましょう。
デプスゲージは価格以上の付加価値があるツールだと言えます。
きちんと使いこなして無用なトラブルを避けるようにしたいものです。